2026年1月 良かった映像10選

2025年良かった映像10選が好評だったので、調子に乗って、月毎に良かった映像をまとめていければと思います。続けたい。

ルール:公開一ヶ月以内の映像を積極的に取り上げますが、別に縛りというわけでもなく、その時崎村がアツいと思った映像を取り上げます。10選も目安です。批評ではなく、個人的なメモを目指しています。

Lucy Rose - Scared of Loving Wild Again

Dir. Dylan Friese-Greene(イギリス)

今年最初にくらったのはなんといってもこれですね。可愛らしいサムネイルに誘われて観たミュージックビデオですが、とっても良かったです。

「手」にフォーカスを当てたミュージックビデオ、と聞くと、なんともありがちなように感じますが、このミュージックビデオは、なんというか外しどころが絶妙だなと感じました。ところどころに入ってくる、絵画からの引用、グラフィック的な要素、手話…… 「手をずっと写すMV面白いんじゃね?」と、漫然と手を見せるのではなく、手にまつわるいろんなものを広くみてかっこよく配置していく感じ、とても好みでした。

手に向き合い、その手を持つ人間の人生をミュージックビデオの中で写してみたい、という気概を感じました。最後にかけてとても好きです。

Juana Molina - Desinhumano

Dir. Dante Zaballa(アメリカ・アルゼンチン)

最初の音と呼応するアニメーションとても好きでした。全体的にとても可愛い〜〜 構成としては、同じ素材を使い回しながらも、そのループから最後に脱する感じが気持ち良かったです。などと思ってディレクターを調べたら、めちゃくちゃキャリアを重ねられた方っぽかった。流石すぎる……

明透 - ルートキュア / ASU - ROOT CURE

Dir. tugutugu(日本)

イラストとテキストのモーショングラフィックスで構成されたMVの中でも、その形態の正解だ! と興奮するようなものが幾らかありまして、これはそのうちの一つです。高いクオリティのグラフィックデザイン、かっこいいです……!

前回取り上げた「雨と君と」のオープニングとも共通しているかもしれませんが、白の使いどころがうまい、強弱のない太めの絵、色のトンマナがそろっている、などなど、イラストとグラフィックが融合した映像が好きなのかも。

TVアニメ『BEYBLADE X』 エンディング

絵コンテ:長添雅嗣(日本)

これも、グラフィック×キャラクターで、大好きな映像です。標識に座っている後ろにグラフィックがあるカットをみた瞬間にやられました。

この映像は、グラフィックと作画の融合もさることながら、キャラを出す順番とか、カットを繋いでいく整合性の付け方とか、映像全体のコンテというか、映像言語の強度がとても強いなとも思いました。作画もハイクオリティだし、思わず何度も見てしまいます。

調べたところ、絵コンテ(演出も?)は、長添雅嗣さん。呪術廻戦1期のエンディング、YOASOBI「セブンティーン」など手掛けられたディレクターさんです。納得です……

no.9 - The History of the Day

Dir. 小林大祐(日本)

辻川さんにインスパイアされているのかなと思うミュージックビデオ。ストップモーションとCG、テラリウムを中心としたゾートロープ的世界観。音楽と相まって、とても素敵です。

MIYACHI - AI CHAN

Animation by Ryoma(日本?)

日本のアニメにインスパイアされた海外のアニメーションのようなアニメーションが、一周回って日本から出ている不思議さ。でも、その不思議さにやみつきになるような感じがあります。

アニメーションミュージックビデオの中でストーリーテリングをするということにおいても、くどすぎず、緩慢すぎず、でも丁寧で、最後まで見せられました。ストーリーテリングで言うと、ラップのリリックと映像がシンクロしているという点も見やすいポイントかも。かなり興味深いミュージックビデオです。

呪術廻戦 死滅回游 前編

監督:御所園翔太(日本)

遅ればせながら見始めましたが、バカかっこいいです。演出キレまくってます。まず、OP、EDから監督がやるという気合の入れっぷり。ここ止めるか、という大胆な止め画の連続と、画面の中にパラパラと要素が散り散りに配置されていく感じ、御所園監督にしか説明つけられないような独特の映像センスに酔いしれます。

本編もみましたが、自分はめっちゃ好みでした。あれだけ尖ったことやると賛否両論になるのも自然かも。でも、みんなの言うこと聞いて最大公約数的な作品になったら逆に誰も満足しないということもあり得るし、この道で行くと決めたのなら、この道を突き進んでいってほしいな、と思います。

X・IG等部門

鈴本 蓮(日本)

すげーーー! 短いながら、見どころの多い映像です。まず、グラフィック的な要素を、実写的な要素で包んでいるところが魅力です。実写で、動いていないはずのものが動いている面白さに魅せられます。日常の感覚に根付いているのもとても好みです。散歩してたら見つけた、みたいな気持ちになって、少し心が暖かくなります。

ジェネラティブというか、プロシージャルというか、そうやって作られたものの中でも、なんというか、現実に基づいていたり、感情が動かされるようなものがとても好きです。

謝鎮璘 Hsieh chen lin(台湾)

この方の作るヴィジュアル、とても好きなんですよね……! C4DとRedshiftだったんだ……